腹を空かせた猛獣たち

当時若かった自分は色々な合コンに参加していました。これはその中で最も悪印象に残った合コンのお話です。

ある日友人に合コンに誘われ大喜びで参加に承諾した自分。合コンは当日はウキウキして待ち合わせ場所の居酒屋へ。友人の話では5:5の合コンで一人とても可愛い子がいるとのことだったので期待に胸を膨らませていました。しかし待っていた現実は残酷で、そこに待ち構えていたのは全員が80キロはオーバーしているであろう巨漢(皆さん150㎝ほどの身長です)そしてこちらは5人に対して女の子たちは4人……正直ハメられたと思いました。すぐにでも帰りたい衝動に駆られながらも友人の手前それも気が引けたので、何とか体裁を取り直しつつ着席。飲み物を頼みいざ合コンスタート。ここからは驚きの連続でした。

なにが驚いたって女の子たちが食べる食べる。料理を頼んでは食べ頼んでは食べ、店のメニューを制覇するのではないかと固唾を飲んでました。しかも驚くことに彼女たちシェアというものをまったくしないのです。一体何の催しに参加しているのか気が遠くなりました。そんな様子ですから男性陣は皆シラケてしまい、目の前で餌を頬張る猛獣たちはほっておいて男性陣のみで盛り上がることに(ここで誰一人帰らなかったのはある意味凄いと今では思います)なんだかんだで二時間が経過して宴もたけなわを迎えたころ男性陣の一人がある提案をしました。

「仕方ない、一人一殺の覚悟であの獣たちを持って帰ろう」と。

普段なら絶対乗らない提案。しかしながら酒の力は怖いですね、大分酒の入っていた男性陣はこの提案を壊れたテンションのまま快諾。腹を満たした猛獣たちを前に男性陣が口説き始めました。かくいう自分は快諾したものの猛獣を前に言葉を失ってました。が、幸い友人二人で一人を持ち帰る2:1の構図(口説く前にチーム分けをしています。5:4だったので)で友人が上手くことを運んでくれました。

その後、他のメンバーと別れて三人でホテルへ。本来であれば据え膳喰わぬは何とやらなんでしょうが、シャワー後の満腹猛獣の体を見てげんなり。友人に「今日の責任を取りたまえよ」と言い残し一人ホテルをエスケープしました。帰り道物珍しさはあったな、と思いながらも友人のこれからの奮闘に哀悼の意を捧げずにはいられませんでした。

ちなみに女の子たちは合計で6万の飲み食いを行い、一円たりともお金を支払いませんでした。

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